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「風と水」

風が雲を呼び、水が廻る・・。

竹アート

​三橋 玄

​X

画家

​方 巍(ファンウェイ)

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10月24(土)、25(日) 公開制作 
       各日10時〜15時

11月14(土)、15(日)    展示

「はならあと」 葛城新在家エリア

奈良県葛城市新在家152 「葛城ベース」

                                           (元 中川酒造 酒蔵)

奈良で、日本人と中国人が出会い、

百年の酒蔵で、絵画と竹が重なる。

移ろい、消えてゆく、風と水のかたち。

ファンウェイ「坐姿」.png

 方 巍(ファンウェイ) 過去作品 「坐姿」

​三橋玄  過去作品「龍」

方 巍(ファンウェイ) コンセプトコメント

 私はこれまで、水彩によって生まれる色の流れや滲みを出発点とし、それを油絵の中で時間をかけて再構築するように制作してきました。油彩という定着する素材を用いながら、水のような透明性や流動、色と色のあいだに生まれる微細な変化を追い続けること。それは私にとって、「見る」という行為を、長い時間をかけた「注視」へと変えていくことでもあります。

 

 今回、はならぁとの会場となる、かつて酒造りの場として使われていた百年以上の歴史を持つ古民家で、その土壁に水だけを用いて描きます。乾き切った土壁に水が触れると、その部分だけが一時的に濃くなり、像が立ち上がります。

 しかし、その像は固定されません。乾燥とともに少しずつ薄れ、数時間後にはほとんど痕跡を残さず、もとの壁へと戻っていきます。

油絵では、水の流動や滲みを画面の中に留めようとしてきました。

しかしこの作品では、その流動を留めることなく、時間の中で失われていくままに委ねています。

​

 また、この「現れて、しばらく存在し、やがて消えていく」という状態は、日本に暮らしながら制作を続ける外国人としての私自身の感覚とも重なっています。上海からやって来た者は、その土地に暮らし、関係を結び、何かを残そうとしながらも、その滞在はどこか暫定的なものでもあります。

 あたかも渡り鳥がある土地にしばらく留まり、やがてまた別の場所へ向かうように、私自身もこの場所に現れ、いつか去っていく存在なのかもしれません。

百年の時間を抱えた酒造の土壁に、一時的に水の像が現れ、そして消えていく。そこには、土地に残る時間と、人がそこに滞在する時間とのずれも重なっています。

 

 何かを所有することも、傷つけることもなく、最後には壁をもとの状態へ返していく。

描くこと、滞在すること、消えていくこと。

その一連の時間に関する事を、今回の作品として考えています。

三橋 玄   コンセプトコメント

ぼくは、世界を巡る目に見えないエネルギーを

形にしようとしてきた。
 

竹はそのためにピッタリの材料だった。

​いや、竹がぼくにそんな形を作らせてきたのか?

​

止まってしまった酒蔵から葛城の町に

新たな風を起こそうとする試みにぼくは加わる事にした。

​

ぼくは見えない風を、

竹の力を借りて、酒蔵の中に作ってみようと思う。


未来に向かう自由な精神の象徴を。


​

そして、ぼくはファンウェイの土壁に水で描く、という発想に魅了されている。

​

​移ろい、消えてゆくものにこれ以上ない美を予感する。

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方 巍 ファンウェイ

 

1968 年に上海で生まれ、1986 年に上海工芸美術専門学校を卒業しました。

現在は上海の崇明島と奈良県のスタジオで作品を制作しています。

ファン・ウェイの絵画は、特定の対象や主題を描写するのではなく、キャンバス上の図像やシーンを通じて鮮やかな色彩や感情を解放して、彼の野生的で抑制されない空想を表現しています。 長い間、ファンは人間の本質的な特性に興味を持ち、その興奮、恐怖、孤独感、恍惚感、悲しみに取り組む姿勢をとっています。彼は不条理で誇張された超現実的な手法を用い、濃密で美しい色彩のパレットと独特の水墨画技法を用いて精神的な想像の数々を構築しています。

人物像はファン・ウェイの制作活動において非常に重要なテーマの一つです。筆がパレットに触れるとすぐに、男性、女性、仏陀、神などのイメージが色彩がブレンドされると共に融合して具現化され、彼の図像が不明瞭で曖昧になります。しばしば複数の人物像が大きな次元の絵画に現れ、周囲に溶け込んだり混ざり合ったりします。

ファン・ウェイの絵画は、神秘主義の原始的な力と独特の芸術的表現力で特徴付けられています。彼は、自らの心の中からあいまいで直感的なイメージを捉えようとし、これらの見かけ上恣意的なイメージは、実際にはアーティスト自身の徐々の調停と厳格な制御の結果なのです。彼らの物語は多面的で異なり、魅力的で、流れるようなイメージの中に視覚的な催眠感が作用しています。

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最近の個展

「影の別れ」- AIKE、中国上海(2021年);

「朝潮」- AIKE、中国上海(2018年);

「隠された場所」- リチャード・コー・ファイン・アート、マレーシアのクアラルンプール(2016年);

「殺し屋」- BANK、中国上海(2014年);

ファンウェイ同名展- 上海ギャラリーオブアート(SGA)、中国上海(2012年)。

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パブリック・コレクション(公共収蔵)

 

HOW Art Museum(中国・上海)

Start Museum(中国・上海)

TAI KANG ART MUSEUM(中国・北京)

Cc Foundation & Art Centre(中国・上海)

DSL Collection(フランス・パリ)

ー三橋玄の見るファンウェイー

​

 ファンウェイの絵には、激しい色彩と透明、固定と流動、相反するものたちが詰まっている。

 彼は、上品でありながら野生を見せる。完璧な日本人らしい振る舞いの中に中国人の面を表す。

 二面性の往復が複雑な作品を生み出すのか。

 今回、彼は水で描くという。

 ぼくも消えていくようなものを作りたい。

​

©️2026 ​玄竹 gen-chiku

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