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「如意」
「醍醐寺」 京都市 2015年 幅 約 7m 高さ約 3m

ある日、聖宝は深草の貞観寺から東のほうに五色の雲がたなびいているのを見た。その五色の雲に誘われ山の頂に登ると生まれ故郷に帰ったような思いがした。谷間で一人の老人が湧き出る水を飲んで「甘露。甘露。ああ醍醐味なるかな」と言っている。聖宝は老人にこの地に寺院建立をしたいと声をかけた。老人は、「ここは、諸仏・諸菩薩の雲集する地で、私は地主で横尾大明神である。この地を差し上げ、長く守護してあげよう。」と言い、姿を消した。 「醍醐寺縁起」醍醐寺開創 聖宝は醍醐寺の祖師 理源大師のこと。
この水は醍醐水と呼ばれ、現在も枯れることなく湧き続けている。
醍醐というのは元は飛鳥時代のチーズのような渡来乳製食品の名前で、この世で最も味わい深いものという比喩で使われるようになり、現代でも醍醐味という言葉で残っている。
地中から湧き上がり、人々、あらゆる生き物に潤いと喜びの味わいを与え、世界を巡る水。
その湧き上がり、空に立ち上り、岩を降り、世界へ広がっていく姿を表現した。

「如意」とは「あなたの望むまま」という意味。
あなたはあなたが望むものを見る。世界はあなたの意識の投影。
これが何であるか、観る人に委ねる私が作る不定の形を見た醍醐寺から賜った言葉。
醍醐寺は平安時代の初期に聖宝理源大師の自刻の准胝・如意輪両観世音菩薩を開眼供養し開かれた。


「ちろりろうそく」の蜜 蝋ろうそくを灯す。





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